中・東欧最大級の産業機械見本市「MSV」開催、ジャパンパビリオンに日系企業15社出展

(チェコ、スロバキア、日本)

プラハ発

2025年10月30日

第66回国際エンジニアリングフェア(MSV)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が10月7~10日、チェコのブルノ市で開催された。中・東欧最大級の産業機械関連の見本市で、今回は40カ国・地域から1,356社が出展し、約5万5,000人が来場した(主催者発表)。

ジェトロは2021年と、2024年に続いてジャパンパビリオンを出展し、チェコをはじめ、欧州市場で販路開拓を目指す日系企業15社(注)が出展した。日本のものづくりを支える中堅・中小企業やスタートアップが自動化、省力化など製造現場での生産性向上に資する技術、精密加工技術を紹介した。

日本企業の製品や技術への関係者の関心は高く、ジャパンパビリオンでは、チェコのみならず、スロバキア、ポーランド、ハンガリー、ブルガリア、スウェーデン、デンマーク、ドイツなど、中・東欧を中心とした欧州各地の代理店候補や新規のエンドユーザー・サプライヤー候補との商談が行われた。

ジャパンパビリオンの出展者からは、「今まで露出のなかったこの地域にアピールすることができた」「中・東欧の新規ユーザーや代理店候補を見つけることができた」というコメントがあった。

会期中、ジャパンパビリオンには、ルカーシュ・ブルチェック産業貿易相や、ビジネス・投資開発庁(チェコインベスト)のヤン・ミハル長官、長岡寛介・駐チェコ日本大使など、日本とチェコ両国の政府要人も多数来訪した。スロバキアからは、スロバキア投資・貿易開発庁(SARIO)のロベルト・シモンチッチ長官がジャパンパビリオンを視察した。

次回の「国際エンジニアリングフェア」は2026年10月6~9日にチェコのブルノ市で開催される予定だ。

写真 ジャパンパビリオンを視察するブルチェック産業貿易相(展示会主催者提供)

ジャパンパビリオンを視察するブルチェック産業貿易相(展示会主催者提供)

写真 ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

(注)ジェトロのジャパンパビリオン出展企業の情報については、2025年9月4日付プレスリリース参照。

(野出祥子、井手美希)

(チェコ、スロバキア、日本)

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