マテリアルハンドリング大手のダイフク、米インディアナ州の工場拡張完了
(米国)
シカゴ発
2025年10月06日
大手マテリアルハンドリングメーカーのダイフク(本社:大阪市西淀川区)は10月2日、米国子会社ダイフク・イントラロジスティクス・アメリカ・コーポレーションの米インディアナ州ホバート市にある工場の大規模な拡張を完了し、開所式を開催した。今回の拡張では、3,500万ドルを投じて約2万5,000平方メートルの製造とオフィスのスペースを追加し、建物総面積は約5万5,000平方メートルとなった。生産能力が従来の2倍となり、米国でのマテリアルハンドリングシステムの製造能力強化に向けた長期的な取り組みを支えるとともに、北米全域の顧客に高度な自動化技術とソリューションを提供する能力が高まる。現在、ホバート工場では440人が勤務しており、今後数年間でさらに350人の雇用を予定している。
開所式には、フランク・マーバン連邦下院議員(民主党)やホバート市のジョシュ・ハドルストン市長ら要人が出席した。ダイフク本社の下代博(げしろ・ひろし)社長は「2017年にイリノイ州やインディアナ州などの候補地を視察した際、ここが最適と判断し、日本へ報告した」と自身と現地との関わりに触れ、今回の拡張により、ホバート工場は世界中で活用される技術開発の拠点となる見込みだと述べた。
ダイフク・イントラロジスティクスのクリストフ・シェンク社長は「この拡張は、イノベーションの推進、顧客への確固たる長期的価値の提供、地域社会への貢献を確約するものだ」と語った。また、ハドルストン市長は「クリーンな製造業」としての地域貢献と、地元雇用の創出、従業員への再投資、次世代人材の育成への取り組みを称賛した。
開所式でテープカット(ジェトロ撮影)
(村山裕紀)
(米国)
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