ジェトロ、「ジュエリー&ジェムワールド香港」へ初出展、日本ブランドを世界に発信

(香港、日本)

香港発

2025年10月10日

世界最大級の宝飾品展示会「ジュエリー&ジェムワールド香港(Jewellery & Gem WORLD Hong Kong)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が香港で開催された。2つの会場に分かれ、香港コンベンション・エキシビジョンセンター(HKCEC)では9月17~21日に完成品を中心に、アジアワールドエキスポ(AWE)では9月15~19日にダイヤモンド、宝石といった原材料などが展示された。

主催者のインフォーマ・マーケッツによると、2会場合わせて44カ国・地域から3,103社が出展した。日本からは318社が参加し、香港と中国本土を除く海外勢としては最多の出展数となった。また、香港、中国、インド、ドイツ、米国など15カ国・地域がパビリオンを設置し、高いデザイン性や、独自の細工技術、素材活用など、最新のトレンドや各地の特色が反映された展示内容となった。

ジェトロは、日本ジュエリー協会(JJA)との共催で、初めてジャパン・ブランド・パビリオンをHKCEC内に設置した。そこではジェトロがブランドごとの個別ブースの形式で、JJAが共同ブースによるショーケース形式で展示を行い、計14ブランドの日本発ジュエリーの出展支援を行った。

参加した日本企業はブースを訪れた世界各国・地域のバイヤーに対し、商品の特徴を説明・PRした。その中では「オリジナリティー」や「こだわり」など独自の価値を明確に打ち出すことで、各ブランドの認知度向上を図った。

パビリオンに出展した日本企業からは、「出展を通じて、アジア圏のバイヤーのみならず、欧米や中東のバイヤーとも商談でき、自社ブランドの認知度向上につながった」など、出展の意義を評価する声が聞かれた。一方で、「(他国・地域の出展企業では)中古ジュエリーを扱う業者も出展しており、日本発のジュエリーをアピールするためには、品質やデザイン性などの優位性をいっそう明確に示す必要がある」との声も聞かれた。

写真 ジャパン・ブランド・パビリオン(ジェトロ撮影)

ジャパン・ブランド・パビリオン(ジェトロ撮影)

(大野豪太)

(香港、日本)

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