ジェトロ、東京ゲームショウと連携しゲーム分野の商談会を実施
(日本)
デジタルマーケティング部コンテンツ課
2025年10月09日
「東京ゲームショウ(TGS)2025」が9月25~28日、千葉市の幕張メッセで開催された。主催者のコンピュータエンターテインメント協会(CESA)によると、今回は欧州をはじめ、アジアやオセアニア、米州、中東など47カ国・地域から過去最多の1,136社・団体が出展し、4日間の総来場者数は26万3,101人となった。特に会期前半2日間のビジネスデイ来場者数は前年比22.8%増の10万7,131人に上り、海外からの来場者やインフルエンサーなどの来場も目立った。
会場では、家庭用ゲーム機やPC(パソコン)、モバイル向けの新作タイトルのほか、ゲーミングPCやコントローラーなどのゲーム関連製品、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、AI(人工知能)技術などを活用したゲーム開発サービスの展示もあった。また、海外からの出展社数は過去最多の615社となり、イタリアや韓国、タイなどはナショナルパビリオンを出展した。
タイパビリオンの様子(ジェトロ撮影)
日本企業では、松竹のゲーム事業室や、新規でゲームパブリッシング(注1)事業に参入した商業施設大手パルコが、インディーゲーム(注2)エリアに初出展した。また、世界各国から294社・団体が同エリアに出展した。さらに、インディーゲーム開発者向けの無料出展枠「SELECTED INDIE 80」には、80の出展枠に対し81カ国・地域から合計1,365タイトルのエントリーがあるなど、同エリアの盛り上がりがうかがえた。
インディーゲームエリアの様子(ジェトロ撮影)
ジェトロはビジネスデイの2日間、会場内のビジネスミーティングエリアに商談テーブルを設置し、「TGS2025×JETROゲームコンテンツ商談会」を6年ぶりに開催した。7カ国から10社の海外企業と、10社の日本企業が参加し、合計19件の商談が行われた。
ビジネスミーティングエリアの様子(ジェトロ撮影)
商談内容は、ゲーム作品の海外でのパブリッシングやゲームIP(知的財産)を活用した協業など多岐にわたった。商談会に参加した日本企業からは、「今後も継続してやり取りをする予定」「将来の共同開発について話すことができた」「自社との親和性が高い別の企業を紹介してもらった」といった声が聞かれた。
次回の東京ゲームショウは2026年9月17~21日に、史上初の5日間開催となる予定。
(注1)開発会社が制作したタイトルの販売・マーケティング・運営支援などを行うこと。
(注2)インディペンデント(独立系)ゲームの略で、主に少人数または個人によって開発・制作されるゲーム作品のこと。
(古川喜一)
(日本)
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