国際モーターショー「IAAモビリティー2025」、来場者数は過去最多
(ドイツ)
ミュンヘン発
2025年09月17日
ドイツ自動車産業連合会(VDA)は9月14日、ミュンヘンで9月9~14日に開催した国際モーターショー「IAAモビリティー2025」の来場者数が50万人超で、過去最多だったと発表した(プレスリリース)。「IAA」はVDAが2年に1度に主催しているもので、今回は37カ国から約750社が出展した。
「IAA」は、1951年から通称「フランクフルト国際モーターショー」としてフランクフルトで開催されてきたが、2021年にミュンヘンに会場を移動した。併せて、コンセプトは従来のモーターショーから、モビリティー(移動手段)に変更され、名前も「IAA」から「IAAモビリティー」に変わった。今回は3回目のミュンヘンでの開催となった。
VDAによると、今回の来場者数50万人超は、これまで過去最多だった前回2023年の来場者数を13%上回った。うち海外からの来場者は約24%で、特に英国、オーストリア、中国、イタリアなどからの来場者が多かった。出展者数は2023年に比べて17%増加し、57%の出展者は国外から参加した。国別では特に中国、韓国、オーストリア、イタリア、米国などからの出展が上位を占めた。
IAAモビリティー2025の展示会場内(ジェトロ撮影)
なお、「IAAモビリティー」は、BtoB専用の有料見本市のミュンヘン市東部の展示会場と、ミュンヘン市中心部の幾つかの場所に設置された「オープンスペース」と呼ばれる屋外会場とで構成された。屋外会場では、市民や観光客が複数の自動車大手の電気自動車(EV)の試乗体験や、子供向けイベントのほか、コンサートを楽しんだ。VDAによると、今回の試乗件数は1万2,000件を超え、前回に比べて27%増加した。
開催期間中、環境にやさしい交通政策を訴えるため、「IAAモビリティー」に対する自転車でのデモ活動が行われた。「南ドイツ新聞」(9月13日)によると、「IAAモビリティー」に対するデモ活動は毎回行われているが、今回のデモ参加者数は前回に比べて少なかった。
次回の「IAAモビリティー」は2027年9月7~10日に開催される。また、共催者のメッセ・ミュンヘンは「IAAモビリティー」が少なくとも2031年までは毎回ミュンヘンで開催されることを明らかにした。
(アンナ・グリンフェルダ)
(ドイツ)
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