日本航空子会社ZIPAIR、米MLBヒューストン・アストロズとスポンサー契約
(米国)
ヒューストン発
2025年09月26日
日本航空の子会社ジップエア・トーキョー(ZIPAIR Tokyo、本社:千葉県成田市)は9月23日、米国メジャーリーグベースボール(MLB)のヒューストン・アストロズとのスポンサー契約を締結したと発表した。2028年までの3年契約で、ヒューストン・アストロズの「オフィシャルインターナショナルエアライン」に、日本の航空会社として初めて就任する。
アストロズのコーポレートパートナーシップ副社長のマット・リチャードソン氏は「ジップエアとの提携は、ヒューストン市とアストロズブランドのグローバルな展開拡大を象徴する」とし、「この提携が組織とヒューストンコミュニティーにもたらす成果に期待する」と述べた。アストロズは2025年1月にも空調機器大手ダイキン工業の米国法人(注)とスポンサー契約を結び、ホーム球場の名称が「ダイキン・パーク」となっている。
ジップエアは2025年3月4日に、テキサス州ヒューストンと日本を結ぶ直行便を開設し、ヒューストン市は同日を「ジップエア・東京デー」と制定した。同社はローコストキャリア(Low Cost Carrier、LCC)と言われるビジネス形態で、フライトに付随する食事や手荷物の数、座席指定などのサービスを別途有料化することで、選択の自由と格安の料金を実現した。機内には背もたれを180度倒せる「ジップフルフラット(ZIP Full-Flat)」と呼ばれる座席も一部備え、東京~ヒューストン便の最低運賃価格は座席の種類に応じて458ドル~1,683ドルとなっている。ジップエアは現在、北米地域と日本を結ぶ路線として、ヒューストン、ハワイ州ホノルル、カリフォルニア州のロサンゼルス、サンノゼ、サンフランシスコの5都市に加え、カナダのバンクーバーに就航している。2025年冬にはヒューストン線とバンクーバー線を期間限定で増便する。
(注)ダイキン・コンフォート・テクノロジーズ・ノース・アメリカ(本社:ヒューストン郊外のウォーラー)
(キリアン知佳)
(米国)
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