湖南省、高速道路のLNGと水素ステーションの建設プランを発表
(中国)
武漢発
2025年09月25日
中国の湖南省交通運輸庁と湖南省能源局は9月20日、「湖南省の高速道路のLNG(液化天然ガス)と水素ステーション建設プラン」を発表した。同プランでは、まず、交通量が多く、市場条件が良好で、建設条件が整ったサービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)、省境の料金所に配置・建設を進め、その後、他の区間のSAへ拡大する。原則として、国家高速道路網では100キロごとに1組(注)のLNG充填(じゅうてん)ステーションを設置し、省高速道路網では200キロごとに1組を設置する。交通量の多い区間や重要な交通結節点ではさらに密度を高める。同時に、将来の水素ステーション建設用地需要も考慮し、南北・東西幹線道路沿いの産業集積地域に水素充填総合モデル回廊を構築し、産業発展を促進するとしている。
同プランのLNG充填ステーション建設の目標は次のとおり。
(1)2025~2027年:南北・東西の主要な省をまたぐ国家高速道路網、重要な省高速道路網および主要な省境におけるLNG充填ステーションの配置・建設を推進し、2027年末までに新規LNG充填ステーションを78カ所(SAおよびPAに39組)建設し、累計でLNG充填ステーションを102カ所(現存24カ所を含む)まで整備する。
(2)2028~2030年:2030年末までに新規LNG充填ステーションを36カ所(SAおよびPAに18組)建設し、累計138カ所のLNG充填ステーションを整備する。
(3)2031~2035年:2035年末までに、新規LNG充填テーションを36カ所(SAおよびPAに18組)建設し、LNG充填ステーションの配置計画を完了させる。全省の高速道路における累計LNG充填ステーション数は174カ所となり、国家高速道路網では、原則として100キロごとに1組、省高速道路網では200キロごとに1組のLNG充填ステーションの設置を実現する。
同プランの水素ステーション建設の目標は次のとおり。
(1)2025~2027年:G4京港澳高速道路、G60滬昆高速道路における水素供給モデル回廊の整備を推進し、巴陵、長沙、金魚石、新晃など4組のSAに計8カ所の水素ステーションを建設する。
(2)2028~2030年:G0421許広高速道路の雷鋒、臨武の2組のSAに計4カ所の水素ステーションを建設する。
(3)2031~2035年:G4京港澳高速道路の昭山SA、G60滬昆高速道路の安江SAの2組に計4カ所の水素ステーション建設を目指す。
(注)上り線下り線のSA、PAを1組とする。
(高橋大輔)
(中国)
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