2025木材・木製品大会と関連産業展示会、山東省日照市で開催、日本企業も出展

(中国)

北京発

2025年09月24日

中国木材・木材製品流通協会と山東省港口集団は9月4日から6日にかけて同省日照市で「2025木材・木製品大会」、および「中国(日照)木構造物・キャンプ関連産業展覧会」(8月30日~9月7日)を開催した。

今回で15回目を迎えた大会の日照市での開催は3年連続となる(過去の模様は2023年7月14日記事2024年9月17日記事参照)。大会には国内をはじめ、ロシアやベラルーシ、日本、ニュージーランドなど20カ国・地域から、企業、政府機関、国際機関などの関係者約1,000人が参加し、うち外国籍の参加者は約100人だった。日本からは岡山県の木材企業5社が展覧会に出展し、同県産のヒノキを中心に商談やプロモーションを実施した。

大会の開幕式で日照市の王新生市長は「日照港は、地理や産業、環境の優位性から、木材の輸入から加工までを行う総合的な強みと競争力を有している。木材貿易、丸太先物取引、木材加工など、さまざまな分野での協力を通じ、ウィンウィンの関係を目指す」と述べた。

日照港の公式ウェブサイトによると、同港の年間貨物取扱量は5億5,200万トンで、国内や世界の港湾の中でも有数の規模を誇る。このうち丸太を含む7品目の同取扱量は全国1位となっており、丸太単体では年間1,070万トンを取り扱っている。

協会の木材輸出入商会分会の馬思然秘書長は講演の中で、中国の2023年末時点の森林被覆率は25%を超え、人工林の面積は世界一を維持したと述べた。一方で、1人当たりの森林面積と蓄積量はそれぞれ、世界平均の3分の1、5分の1と低く、総量が不足していることと品質が良くないことが課題と指摘した。

中国の2022年の木材消費量は前年比11.86%減の4億9,932万立方メートル、そのうち国内消費が76.12%、輸出が23.88%だった。また、輸入材への依存度は2014年から2024年の10年間で51.6%から35%に低下し、木材自給率が高まっている。輸入材の約7割を針葉樹(丸太・製材)が占めており、2024年の日本からの針葉樹丸太の輸入量は23.2%増の106万立方メートルに達している。

写真 木材・木製品大会の開幕式(ジェトロ撮影)

木材・木製品大会の開幕式(ジェトロ撮影)

写真 日本企業による出展(ジェトロ撮影)

日本企業による出展(ジェトロ撮影)

(兪思珂)

(中国)

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