ジェトロ、釜山国際映画祭で日本映画の現在と未来を紹介
(韓国)
ソウル発
2025年09月29日
韓国・釜山で9月17~26日に、第30回釜山国際映画祭(BIFF)が開催された。BIFFはアジア最大級の映画祭。30周年を迎えた2025年は64カ国の241の公式招聘(しょうへい)作など合計328作品が上映され、23万9,000人の観客が訪れた。今回からアジア映画のコンペ部門が新設され、中国の張律監督の「Gloaming in Luomu」が初の釜山アワードの大賞を受賞した。日本の作品としては、コンペ部門で北村匠海、林裕太、綾野剛がそろって最優秀俳優賞を受賞した永田琴監督の「愚か者の身分」や李相日監督の「国宝」など24の作品が上映され、人気を集めた。
ジェトロはBIFFの会期に合わせ、韓国で上映された日本映画の歩みを紹介し、日本映画の現在と未来に焦点を当てた「ジャパンパビリオン」を運営し、4,530人の来場者が訪れた。特に、是枝裕和監督、岩井俊二監督からの韓国ファンへのメッセージやサインの展示に対し、来場者から数多くの応援メッセージなどが寄せられた。
なお、9月20~23日にはBIFFの併催イベントとして「アジアコンテンツ&フィルムマーケット」(ACFM)が開かれ、54カ国から約3,000人の映画関係者が参加した。ACFMには、映像産業振興機構(VIPO)、ユニジャパンなどの支援機関と多数の民間企業が出展し、日本映画の販路開拓を積極的に模索した。また、9月22日にACFMの会場で、文化庁、経済産業省、VIPO、ユニジャパン、ジェトロ共催の「ジャパンネットワーキングパーティ」が開催され、400人を超える日韓および世界各国の映画関係者がネットワーキングを行った。
Japan Pavilionの様子(ジェトロ撮影)
是枝裕和監督、岩井俊二監督の韓国映画ファンへのメッセージやサイン(白い部分)および韓国ファンの応援メッセージ(ジェトロ撮影)
ACFMの様子(ジェトロ撮影)
(李海昌)
(韓国)
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