メルセデス・ベンツ、ドイツ北西部に140MW規模の風力発電所の建設を開始すると発表

(ドイツ)

デュッセルドルフ発

2025年09月24日

自動車大手のメルセデス・ベンツは9月18日、同社の試験走行施設があるドイツ北西部パーペンブルクに総発電容量140メガワット(MW)規模の陸上風力発電所の建設を開始すると発表した(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

本プロジェクトは、メルセデス・ベンツと再生可能エネルギー(再エネ)開発企業UKA(Umweltgerechte Kraftanlagen)が共同で実施し、2027年までに同地に20基の風力タービンを設置することを計画、稼働後にはメルセデス・ベンツグループが国内で使用する年間電力需要の約20%を賄える見込みとしている。なお、同社のドイツ国内の生産拠点は2022年以降、カーボンニュートラル(注)を達成しており、2030年までに生産工程によるエネルギー需要の70%以上を再エネで賄うことを目標としている。さらに、同社はバルト海での洋上風力発電プロジェクトも推し進めており、2039年までに全世界の生産拠点で使用する電力を100%再エネに切り替えることを目指している。

メルセデス・ベンツのヨルク・ブルツァー取締役は、「パーペンブルクの風力発電所建設は環境と経済の両面から意義深い。またドイツにおける風力エネルギーの利用拡大に貢献できることを誇りに思う」と述べた。

(注)削減できなかった二酸化炭素(CO2)排出量を、カーボン・オフセット事業を通じて相殺することで、同社は財務会計上ではCO2排出量ゼロとなっている。

(マリナ・プタキドウ、櫻澤健吾)

(ドイツ)

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