米ニュージャージー州知事選の世論調査、民主党・共和党候補の支持率が互角に
(米国)
調査部米州課
2025年09月29日
米国ニュージャージー(NJ)州の知事選挙は11月4日に行われるが、最近の世論調査では、民主党と共和党の候補の支持率が互角となった。
マサチューセッツ州ボストンのエマーソン大学は9月25日、ニュージャージー州知事選に関する世論調査結果(注)を発表した。それによれば、州知事選を想定した問いで、民主党候補マイキー・シェリル氏(連邦下院議員)、共和党候補ジャック・チャタレリ氏(元NJ州下院院内総務)の支持率が同率の43%となった。未決定とする割合は11%だった。
同大学世論調査のエグゼクティブ・ディレクターのスペンサー・キンボール氏は、「40歳未満の若い有権者は、シェリル氏が58%とチャタレリ氏(24%)を大きくリードする。40代では、シェリル氏が47%、チャタレリ氏が40%。一方、50歳以上の有権者では、チャタレリ氏が逆転し52%とシェリル氏(36%)をリードする」と述べた。また、性別では、「女性では、シェリル氏(46%)がチャタレリ氏(36%)を10ポイント、男性では、チャタレリ氏(51%)がシェリル氏(39%)と12ポイントリードする。女性の未決定の割合は15%と男性(6%)より2倍以上高い」としている。
9月21日に両候補の討論会が行われ、その直後の世論調査だった。討論会では物価上昇について、シェリル氏は、ドナルド・トランプ大統領と同氏の連邦政府予算案(「大きく美しい1つの法案」)に原因があると主張した。チャタレリ氏は、NJ州の高い税率は、近年州政府を運営してきた民主党のせいと非難した。次回の討論会は10月8日の予定だ(CBSニュース9月22日)。
6月の別の世論調査では、シェリル氏がチャタレリ氏を大きくリードしていた(2025年7月4日記事参照)。
(注)実施時期は2025年9月22~23日。対象者はニュージャージー州の投票予定者935人。
(松岡智恵子)
(米国)
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