2025年ニュージャージー州知事選挙、民主党候補が世論調査でリード

2025年11月に、米国ニュージャージー（NJ）州で知事選挙が行われる。6月に行われた予備選挙で、民主党候補はマイキー・シェリル氏（連邦下院議員）、共和党候補はジャック・チャタレリ氏（元NJ州下院院内総務）と決定している。最近の世論調査では、民主党候補のマイキー・シェリル氏が共和党候補をリードした。

NJ州のラトガース大学は7月2日、NJ州知事選挙に関する世論調査結果（注1）を発表した。それによれば、州知事選挙を想定した設問で、民主党候補のシェリル氏の支持率が51％とドナルド・トランプ大統領が支持するチャタレリ氏（31％）を大きく上回った。

ラトガース大学イーグルトン公共利益世論調査センターのアシュリー・コーニング所長は、「トランプ氏の支持は予備選挙では、（チャタレリ氏に）有利に働いたかもしれないが、本選では（トランプ氏の）支持が違う方向に向かうことを示唆する兆候だ」と述べた。

バージニア州でも、2025年11月に知事選挙が予定されている。詳細については、2025年6月23日付地域・分析レポート参照。

2026年ニューヨーク州知事選では、現職ホークル氏が優位

2026年11月には、ニューヨーク（NY）州で知事選挙が行われる。NY州のシエナ大学が6月に実施した世論調査（注2）によれば、州知事選挙において民主党のキャシー・ホークル知事と共和党の各候補者との対戦を想定した設問では、ホークル氏とエリス・ステファニク下院議員では47％対24％、ホークル氏とマイク・ローラー下院議員では44％対24％と、ホークル氏の支持率が主要な共和党候補を上回った。

シエナ大学研究所のドン・レビ所長は、「ホークル氏の支持も過半に達しておらず、それぞれの対決において、有権者の4分の1あるいは3分の1が2人の候補者のどちらを選ぶべきか迷っている」と述べた。

ステファニク氏は、いったんトランプ氏に国連大使に指名されたが、下院議席が減少し議会の採決に影響することが危惧されたため、取り下げられた経緯がある。

（注1）実施時期は2025年6月13～16日。対象者はNJ州の成人621人。

（注2）実施時期は2025年6月23～26日。対象者はNY州の登録有権者800人。

（松岡智恵子）