日本映画の魅力を世界へ、TIFF期間中に「ジャパン・フィルムナイト」開催
(カナダ、日本)
トロント発
2025年09月17日
国際交流基金トロント文化センターは9月8日、文化庁、公益財団法人ユニジャパン、在トロント日本総領事館、ジェトロ・トロント事務所との共催で、カナダ・トロントにおいて「ジャパン・フィルムナイト」を開催した。
本イベントは、世界有数の映画祭であるトロント国際映画祭(Toronto International Film Festival:TIFF)の開催期間中に、日本映画の国際的な認知度向上と映画関係者との交流促進を目的として企画されたもの。
TIFFは、2025年で50周年を迎え、毎年約30万人以上の観客を動員する北米最大級の映画祭。アカデミー賞の行方を占う映画祭としても知られており、TIFFの観客賞受賞作がアカデミー賞にノミネートされる例も多く、こうした背景から、映画業界における注目度が高い。
国際交流基金は、文化芸術を通じた国際理解の促進を目的に、映画分野でも積極的な海外発信を展開しており、本イベントもその一環として、日本映画の魅力を世界に伝えることで、文化外交の深化を図った。当日は映画監督や俳優、プロデューサーに加え、配給会社、カナダ各地や東京を含む国際映画祭プログラマーなど約200人の映画関係者が参加し、映画の日加間の共同制作や日本映画の海外配給の可能性について探る場となった。
ジェトロは、日本の映画やコンテンツへの関⼼が高い業界関係者を対象に、会場内に広報ブースを設置。ブースでは、海外バイヤー向けのオンラインカタログ「ジャパン・ストリート」を紹介し、日本のテレビシリーズ、映画、音楽、出版物などのコンテンツに関する情報を提供し、日本コンテンツの認知拡大と、カナダ市場への展開支援、販路拡大に向けた取り組みを後押しした。
さらに、本イベント内において、国際交流基金トロント文化センター、文化庁、ユニジャパン、在トロント日本総領事館、ジェトロは、オンタリオ州議会議員・官僚制度改革担当大臣政務官のローガン・カナパティ氏から、文化交流における継続的な貢献と地域社会との友好関係の構築に対して、感謝状を受領した。今回の表彰は、日加間の文化的なつながりを深める取り組みが高く評価されたものであり、今後のさらなる交流促進への弾みとなることが期待される。
TIFF上映作品監督によるスピーチの様子(ジェトロ撮影)
(井口まゆ子)
(カナダ、日本)
ビジネス短信 2b1b245b609bb568