サードウェーブが70人の高度インド人材を採用

(インド)

チェンナイ発

2025年09月17日

インド南部タミル・ナドゥ州チェンナイ市の州立アンナ大学で99日、情報通信技術(ICT)の総合企業サードウェーブ(本社:東京都千代田区)による内定者辞令交付式が行われた。辞令交付は20255月に同社が内定を出したアンナ大学の学生70人に行われ、尾崎健介代表取締役会長が1人ずつ辞令を手交した。内定者は101日から日本で就業を開始する。内定から就業までの期間には、内定者に日本語やビジネスマナー、人工知能(AI)などに係る研修を提供している。

同社のインド人新卒採用は2025年度が初めての取り組みで、尾崎会長によると、インド人材に期待するのは「IT技術と英語力」、インドからの採用を進めるきっかけについては「インドは能力の高い人材が豊富で、人材の質と量を確保するにはインドが最適と考えた」という。アンナ大学にとっても、70人が同時に海外に就職するのは過去最多となる。

辞令交付式には内定者に加え、家族も招待した。内定者からは、「日本のアニメなどの文化が幼少の頃から好きだった。日本で働けることをうれしく思う」「サードウェーブの歴史や新しいことに挑戦できる環境に引かれた」などのコメントが寄せられた。内定者の家族からは、「離れて暮らすことに多少の不安はあるが、日本は安全で良い国だと聞いている。このような機会をいただけて、家族としても非常に誇らしい」という声が上がった。

写真 サードウェーブ役員と内定者(ジェトロ撮影)

サードウェーブ役員と内定者(ジェトロ撮影)

写真 辞令の交付式、手前左が尾崎会長(ジェトロ撮影)

辞令の交付式、手前左が尾崎会長(ジェトロ撮影)

(山下純輝)

(インド)

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