高松空港でインバウンド向け四国産酒類試飲イベント実施

(日本、中国、韓国、台湾、香港)

香川発

2025年09月05日

ジェトロ香川は8月26日、28日、30日、31日の4日間にわたり、高松空港の国際線搭乗待合室内で、同空港との間で直行便が就航している国・地域(中国・韓国・台湾・香港)の観光客を対象に、四国地方の7社の酒類試飲イベントを実施した。瀬戸内国際芸術祭(夏会期:8月1~31日)や大阪・関西万博の開催期間中であり、多くのインバウンド客が香川県へ来訪する機をとらえ、四国産クラフト酒類の認知向上を図ったものだ。

イベントには、地元の特産品を使用したクラフトビール、梅酒、ワイン、焼酎など19種類が並び、4日間で約460人が試飲した。来場者にはアンケート回答を依頼し、属性や四国観光に関する項目に加え、味、香り、ラベルデザインへの印象や、購入意欲などについての項目を設け、全体で1,025杯分の回答を収集した。アンケートの集計・分析結果は、インバウンド客の「生の声」として参加企業へフィードバックすることで、今後の国内外での販売戦略に活用してもらう。

イベント中に参加者にインタビューしたところ、四国4県への訪問経験があるという台湾のインバウンド客は、「四国の豊かな自然やおいしい食事など、各県が持つ特色がよく表れている。免税店や自国の店舗で取り扱いがあればぜひ購入したい」と評価した。輸出未経験の参加企業は、「海外の消費者から自社の商品がどう評価されるかを知るために参加した。味や香りに対する評価が高く、海外でも受け入れられるのではないかと思った。アンケートの結果を踏まえ、積極的に輸出に挑戦していきたい」と意欲を見せた。

また、試飲イベントに合わせて、参加企業は高松空港免税店との商談を実施した。高松空港は、2027年までに国際線エリアを主とする旅客ターミナルビル増改修プロジェクトを推進中で、免税店も拡張やラインアップの強化を目指している(高松空港プレスリリースPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))。インバウンド向けの試飲イベントと同時に実施することで、その土地ならではのストーリー性や特産品を使用する特徴がある酒類を、顧客のニーズを把握したうえで免税店へ紹介する機会にもなった。

写真 試飲イベントの様子(ジェトロ撮影)

試飲イベントの様子(ジェトロ撮影)

(金子優)

(日本、中国、韓国、台湾、香港)

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