米国裁判所、オーステッドの洋上風力発電の建設再開認める

(デンマーク、米国)

デュッセルドルフ発

2025年09月26日

デンマークの風力発電開発大手のオーステッドは9月23日、同社が米国で進める洋上風力発電プロジェクト「レボリューション・ウィンド」の建設再開を認める仮処分命令を、コロンビア特別区連邦地方施裁判所が出したと公表した(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。米国海洋エネルギー管理局(BOEM)は8月22日、「レボリューション・ウィンド」に対して建設凍結命令を通達していた(2025年8月27日記事参照)。これに対して、同社は事業の再開に向けて、その違法性を提訴していた(2025年9月12日記事参照)。今回の連邦地方施裁判所の命令をもって、同社は建設凍結命令に対する違法性を訴える本訴訟の間、事業を再開できることになった。

同判決を受け、オーステッドは、安全を最優先に、建設凍結命令により影響を受けた建設工程をできるだけ早く再開することに努めるとともに、米国側との迅速な解決に向けて、引き続き米国政府およびその他関係者と協議していくとしている。

ロイター(9月23日付)によると、同判決後にオーステッドの株価が上昇。第2次トランプ政権下で継続的に攻撃にさらされていた(風力発電)産業にとっての勝利であるが、米国政府による控訴などでこの勝利は長くは続かない可能性があると報じた。

(安岡美佳)

(デンマーク、米国)

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