韓国発グローバル音楽産業イベント「MU:CON2025」がソウルで開催
(韓国)
デジタルマーケティング部コンテンツ課
2025年09月22日
韓国文化体育観光部と韓国コンテンツ振興院(KOCCA)は、9月10日から13日まで、アジアを代表する音楽産業イベント「MU:CON2025」をソウル市内で開催した。2025年で14回目を迎えるMU:CONは、韓国の大衆音楽と世界の音楽産業をつなぐアジア最大級の音楽産業イベント。今回のイベントでは、基調講演、カンファレンス、ビジネスマッチングなどBtoBプログラムのほか、「グローバルミュージックショーケース」といった一般観客も楽しめるイベントが実施された。韓国国内外から業界関係者やアーティストが集い、K-POPをはじめとする韓国音楽のグローバル展開を後押しする場となった。
ビジネスマッチングを行う企業や業界関係者(ジェトロ撮影)
12日と13日の2日間にわたり開催されたグローバルミュージックショーケースには、イ・スンユン、グリズリーなど韓国の実力派アーティストに加え、台湾、日本、デンマークから海外アーティストも参加した。全46組のアーティストたちがライブパフォーマンスを披露し、観客と業界関係者の注目を集めた。
グローバルミュージックショーケースの様子(ジェトロ撮影)
また、カンファレンスでは、韓国のラッパーのG-DRAGONと提携した米国「エンパイア・パブリッシング」代表のガジ・シャミ氏や、K-POPヒットメーカーのロビン・イェンセン氏らが登壇し、音楽ビジネスの未来や国際協業の可能性について議論を交わした。
さらに、今回のMU:CONでは新たに「ピッチングプログラム」や「グローバルパートナーズマッチング」が設けられ、参加企業やアーティストにとって実質的なビジネス成果を生む機会が提供された。
MU:CONに参加した日本の業界関係者からは、「近年、日韓の音楽市場がボーダーレス化している。世界的にも影響力の高い韓国の音楽をヒントにするとともに、さらなる日韓の連携可能性についても模索していきたい」という声が上がっていた。
KOCCAは、MU:CONを通じて韓国音楽産業の国際競争力を高めるとともに、アジアを越えたグローバル音楽市場への橋渡し役を果たすことを目指している。同院はまた、音楽ショーケースイベント「KOREA SPOTLIGHT」を日本はじめ各国で開催するなど、韓国音楽のグローバル展開に注力している。
(橋本泰成)
(韓国)
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