政府、2026年1月から法定月額最低賃金7.7%引き上げを発表

(チェコ)

プラハ発

2025年09月09日

チェコ労働・社会福祉省は8月29日、月額最低賃金は2026年1月1日から現行より1,600コルナ(7.7%)増の2万2,400コルナ〔約15万9,040円、1コルナ=約7.1円(9月5日国立銀行為替レート)〕となると発表した。

同国の最低賃金に関しては、財務省が省令で公表する平均賃金見通しや、政府が政令で公表する最低賃金の平均賃金見通しに対する割合を基に規定する制度が2025年分から導入された(2024年8月19日記事参照)。2026年分については、財務省が8月27日付の省令外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(チェコ語)で、平均賃金見通しを5万1,497コルナと発表した。また、最低賃金の平均賃金見通しに対する割合は、政府が2024年9月18日付の政令外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(チェコ語)で、2025年と2026年の2年分を制定しており、2026年分は43.4%と決定していた。

最低賃金の平均賃金に対する割合は、2024年の実績は41.2%、2025年の労働・社会福祉省の目標値は約42.2%、2026年の同目標値は約43.4%と、年々上昇している(添付資料図1参照)。また、同省は2029年までの47%達成を目標に掲げている。

EU統計局(ユーロスタット)によると、7月時点のチェコの最低賃金は、最低賃金を導入しているEU22カ国のうち6番目に低く(添付資料図2参照)、最低賃金の平均賃金に対する割合(2024年)は、データを比較できるEU15カ国のうち13位にとどまっている(添付資料表参照)。

(中川圭子)

(チェコ)

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