タイ畜産局、ペットフード関連告示案の意見を公募
(タイ)
バンコク発
2025年08月19日
タイ農業・協同組合省畜産局(DLD)は、ペットフードに関する2本の告示案について意見公募を行っている。両告示案の締め切りはいずれも8月25日で、主な内容は次のとおり。
1.DLD告示案「施設認定が必要な特定管理飼料 種類:犬猫用ペットフードおよび犬猫に使用する特定管理飼料の規定」
現行告示では、施設認定が必要な犬猫用ペットフードは次の3種。
(1)牛海綿状脳症(BSE)リスクの観点から牛の特定部位を使用したもの
(2)動物の骨由来のミネラルサプリメント
(3)犬猫用のおやつで動物の特定部位を使用したもの
今回、新たに犬猫用のペットフードについては、次の3つに整理された。
(1)動物由来の成分を含む犬猫用ペットフード(完全栄養食、おやつ、療法食)
(2)陸生動物由来の成分を含む犬猫用サプリメント
(3)犬猫に使用する乳製品
ただし、(1)動物由来の成分を含む犬猫用ペットフード(完全栄養食、おやつ、療法食)と(2)陸生動物由来の成分を含む犬猫用サプリメントのうち、動物由来の成分が1.水生動物由来の添加物、2.風味料(フレーバーなど。水生動物由来に限らない)、3.サプリメント(水生動物由来に限らない)である場合は、施設認定は不要となる。
施行は官報掲載日から90日後で、施行日前に登録した施設は本告示の官報掲載日の翌日から5年間の猶予期間を設ける。
2.DLD告示案「鳥インフルエンザリスクを伴う家禽(かきん)由来の飼料または家禽由来の成分もしくは製品を含む飼料の輸入原則および条件の規定」
現行告示で定められている施設認定方法に、タイDLDが認めるバーチャル検査方法(Virtual Audit)が新たに追加される。施行は官報掲載日の翌日から。
(忠田𠮷弘)
(タイ)
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