1~3月の外国直接投資、日本は申請金額ベースでシェア9.4%の4位
(タイ)
バンコク発
2025年05月26日
タイ投資委員会(BOI)は5月14日、2025年1~3月のタイへの外国直接投資統計を公表した。申請ベースでは、投資額が前年同期比62.4%増の約2,677億バーツ(約1兆1,779億円、1バーツ=約4.4円)、投資件数が42.7%増の618件となった(添付資料表1参照)。
申請額を国・地域別にみると、香港が前年同期比5.2倍の約1,352億バーツで、全体のシェア50.5%を占めて首位となった。また、中国は38.6%増の約473億バーツで、シェア17.7%の2位だった。日本は72.1%増の約251億バーツで、シェア9.4%の4位だった。
認可ベースでは、投資額が前年同期比85.8%増の約3,685億バーツ、投資件数が12.3%増の530件だった(添付資料表2参照)。国・地域別では、シンガポールが前年同期比2.9倍の約1,564億バーツ、シェア42.4%で首位、香港が5.5倍の約1,328億バーツで、シェア36.0%で2位だった。日本は32.4%減の約87億バーツで、シェア2.4%の4位だった。
タイ政府が産業高度化を目指す「タイランド4.0」で重点産業とする12分野の投資状況をみると、タイ資本も含めた申請ベースの投資額は前年同期比5.4倍のデジタルが約948億バーツで最大だった。また、自動システム・ロボット(2.8倍、約18億バーツ)、医療(2.8倍、約80億バーツ)、航空(2.4倍、約18億バーツ)、観光(53.3%増、約93億バーツ)が大幅に増加した(添付資料表3参照、認可ベースでの詳細などは添付資料表4~6参照、2025年2月10日記事参照)。
(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)
(タイ)
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