ジェトロ共催の輸入文具博を上海市で開催、日本文具73ブランドが参加し盛況

(中国)

上海発

2025年08月27日

中国の上海久光百貨静安寺店において82日から17日まで、輸入文具博「優你客輸入文具博2025J-school輸入文具展)」が開催された。ジェトロ上海事務所とUNIZAKKAを展開する上海百代文化体育用品(注)が共催した。本イベントでは73の日本文具ブランドが参加し、8,000点以上の商品が展示された。オンライン・オフラインでの販売を合算した会期中の総売上高は160万元(約3,200万円、1元=約20円)を超え、好実績を収めた。

写真 1階屋外広場展示スペースと階段(ジェトロ撮影)

1階屋外広場展示スペースと階段(ジェトロ撮影)

会場面積は、1階屋外広場(100平方メートル)と2階アトリウム(150平方メートル)の計250平方メートルに及んだ。連日多くの来場者が訪れ、週末には入場待ちの列ができるほどだった。同時期には「2025上海図書展」(81319日)も開催されており、来場者は延べ382,000人(前年比28.4%増)だった。同図書展との相乗効果もあり、当イベントにも多くの消費者が足を運んだ。

写真 2階売り場で消費者が商品を選ぶ様子と会計に並ぶ様子(ジェトロ撮影)

2階売り場で消費者が商品を選ぶ様子と会計に並ぶ様子(ジェトロ撮影)

会場では、「200元購入ごとに50元割引」の特典や各ブランドの数量限定福袋を提供。UNI、パイロット、クレパスなど人気ブランドが先行販売商品を展示し、精密な筆記具から創意あふれる手帳関連商品まで、日本文具の特徴である機能性とデザイン性の高さをアピールした。

また、会場に直接来場できない消費者のために、オンラインライブ配信を5回実施し、全国の文具愛好家に商品の魅力を伝えるとともに、オンラインとオフラインを連動させた販売を実現した。

写真 インフルエンサーが中国版TikTokと小紅書(RED)でライブ販売を行う様子(ジェトロ撮影)

インフルエンサーが中国版TikTokと小紅書(RED)でライブ販売を行う様子(ジェトロ撮影)

日本の文具は、その実用性と独創的なデザインから中国で一定の支持を獲得している。中国では2025年の文具市場が1,812億元と見込まれており、学習関連需要の高まりや、趣味としての文具収集の流行が見受けられる。今後も質の高い文具商品を中心に、市場は拡大していくと予想される。

(注)1997年に設立された中国企業で、日本の文具と生活雑貨品の輸入代理販売を主に行っている。

(厳夢琪)

(中国)

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