7月の乗用車BEV登録台数は前年同月比76.9%増

(タイ)

バンコク発

2025年08月08日

タイ運輸省陸運局(DLT)のデータを基にジェトロが集計したところ、7月のバッテリー式電気自動車(BEV)の新規登録台数は前年同月比45.3%増の1万2,109台だった。内訳は、乗用車が76.9%増の1万211台、二輪車が29.4%減の1,704台などだった。また、ハイブリッド車(HEV)は1.7%減の1万1,685台(乗用車が1万1,570台、二輪車が115台)、プラグインハイブリッド車(PHEV)は54.5%増の1,276台だった(乗用車のみ)。

2025年1~7月のEVの累計新規登録台数について、タイ電気自動車協会(EVAT)のデータによると、BEVが前年同期比34.8%増の8万1,114台だった。内訳は、乗用車が55.3%増の6万7,184台、二輪車が17.5%減の1万3,237台などだった。HEVは0.1%増の8万3,860台で、内訳は乗用車が8万3,183台、二輪車が2.1倍の677台となった。PHEVは乗用車のみで、2.2倍の1万2,600台だった(添付資料表1参照)。

DLTのデータ(添付資料表2参照)から、BEV(乗用車)の7月の新規登録台数をメーカー別にみると、1位がBYD(DENZA)で2,999台(シェア29.4%)、2位がSAICモーター・CP(MG)で2,556台(25.0%)、3位がCHANGAN(DEEPAL/AVATR)で751台(7.4%)だった。中国メーカー合計でシェア91.3%を占めた。また、2025年1~7月のBEV(乗用車)のメーカー別累計新規登録台数では、1位がBYD(DENZA)でシェア37.0%、2位がSAICモーター・CP(MG)で13.4%、3位がAIONで10.5%、4位がCHANGAN(DEEPAL/AVATR)で8.8%となった。中国メーカーの合計シェアは89.8%だった。

HEV(乗用車)の7月のメーカー別新規登録台数(添付資料表3参照)については、1位がトヨタ(LEXUSを含む)で5,504台(シェア47.6%)、2位がホンダで4,044台(35.0%)、3位が三菱自動車で1,323台(11.4%)だった。日本メーカーの合計シェアは96.8%を占めた。また、2025年1~7月のHEV(乗用車)のメーカー別累計新規登録台数では、1位がトヨタ(LEXUSを含む)でシェア49.7%、2位がホンダで38.1%、3位が三菱自動車で6.0%となった。日本メーカーの合計シェアは96.2%だった。

PHEV(乗用車)の7月のメーカー別新規登録台数(添付資料表4参照)については、1位がBYDで443台(シェア34.7%)、2位がBMWで250台(19.6%)、3位がメルセデスで234台(18.3%)だった。また、2025年1~7月のPHEV(乗用車)のメーカー別累計新規登録台数では、1位がBYDでシェア52.8%、2位がメルセデスで14.5%、3位がBMWで13.9%となった。

7月末のEV累積登録台数は、前年同月末比38.1%増の93万5,645台だった。内訳は、BEVが60.6%増の30万7,468台で、うち乗用車が70.4%増の22万6,242台、二輪車が39.0%増の7万4,999台に増加した。HEVは29.5%増の55万2,483台、PHEVは27.0%増の7万5,694台だった。

(高谷浩一、チャナットパット・スクマ)

(タイ)

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