英中銀、4%へ政策金利引き下げを発表
(英国)
ロンドン発
2025年08月13日
英国イングランド銀行(BOE、中央銀行)は8月7日、政策金利を0.25ポイント引き下げ、4%にすると発表した。2025年に入って3度目の利下げとなる(2025年2月14日記事、5月13日記事参照)。前日まで開かれていた金融政策委員会(MPC)で9人中5人が利下げを支持、残る4人は据え置きを支持した。政策の緩やかで慎重なアプローチは適切とし、さらなる引き下げのタイミングとペースは、インフレ抑制圧力の緩和状況によるとした。
BOEは同日、金融政策報告書も公表した。エネルギー、食料、水道料金などの規制料金の上昇によりインフレ率が上昇しているが、9月に4.0%でピークに達した後、2%の目標値に向かって低下すると見込んでいる。
また、世界経済については、米国が複数の国・地域との関税交渉で合意したことにより、5月の前回報告書発表時に想定された米国の実効関税率が低下(注)した。5月当時と比較すると、貿易政策の不確実性は後退したが、今後の各国の動向および関税の影響に関するさまざまな仮定に対する経済見通しについて議論を続けるとした。
BOEのアンドリュー・ベイリー総裁は、「依然として利下げ基調ではあるが、段階的かつ慎重に行う必要がある」「インフレ率の上昇が持続するとは予想していないが、この状況を非常に注意深く見守らなければならない」とコメントした(「BBC」8月7日)。
(注)本報告書では、7月29日時点の米国の実効関税率を約14%と推計。5月の報告書では、これを23%としていた。
(野崎麻由美)
(英国)
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