ベビー・キッズ用品展示会に日本企業4社が初出展
(カンボジア、日本)
プノンペン発
2025年08月12日
カンボジアの首都プノンペンで7月18~20日に開催されたベビー・キッズ用品の展示会「Children’s Day Fun Fair 2025」に日本企業4社(注)が初めて出展した。同展示会は2024年から年に2回のペースで開催されており、今回が3回目だ。欧州や中国、米国、タイ、韓国などから約200社が出展し、3日間で過去最高の17万人の来場者があった。
カンボジア計画省が2025年に発表した中間年人口調査によると、30歳以下の若年人口が多く、経済成長に伴って購買力が向上し、育児関連の需要が拡大している。日本企業はオーガニック・クリームや哺乳瓶、子供服などのベビー用品、女性向けの妊娠・産後ケア製品などを展示した。参加した1社のマドンナの山田尚樹代表取締役社長は「カンボジアの出生率は日本より高く、ビジネスチャンスが大きい。今後3~4年かけて自社製品のブランド認知の向上を目指したい」と話した。
日本企業4社の出展をサポートしたHMRコンサルティングの斎藤聡氏(中小企業基盤整備機構アドバイザー)は「まずは現地を訪れ、カンボジアのベビー用品市場が持つ熱気や活気を肌で感じてほしい。今回参加した日本企業はいずれもカンボジア最大手企業などとの商談の機会を得て、うち1社は商談が成立し、来月には現地での販売がスタートする予定だ。成長著しい新興市場では積極性とタイミングが成果につながる」と話した。
Children’s Day Fun Fair 2025の様子(ジェトロ撮影)
主催企業のBaby Outletはカンボジア最大のベビー用品チェーンで、国内12店舗を運営する。担当者は「日本企業との取引を拡大したい。特に子供向けの文具は可能性がある」と話した。
(注)マドンナ、赤ちゃんの城、カネソン、ズーム・ティー
(ニティー・ヘン)
(カンボジア、日本)
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