石川県のぶどうの森、日系食品製造業として初めてUAEに進出
(アラブ首長国連邦、日本)
ドバイ発
2025年08月29日
菓子製造販売などを手掛けるぶどうの森(本社:石川県金沢市)は、アラブ首長国連邦(UAE)のシャルジャ首長国内に拠点を設立し、工場をオープンした(8月23日、同社ニュースリリース)。同社にとって初の海外進出で、同時に、日本の食品企業が単独でUAEに製造拠点を構えるのも初となる。
開所式の様子(ジェトロ撮影)
同社は、主力商品「カタヌキバウム(オリジナルデザインの形に合わせてくりぬけるバウム菓子)」をドバイモールなどで販売し、日本の品質を持ったドバイ土産として売り出す予定だ。バウム菓子は日本で製造し、冷凍状態でUAEに輸出する。顧客の要望に応じて菓子の表面にラクダやドバイの観光スポットなどをシャルジャの同社工場で作画し、スギノマシン製のウオータージェットカッターで輪郭を型抜き、イラストを菓子に印刷する。また、金色装飾が好きなアラブ人の趣向に合わせて、UAE産チョコレートに金沢の伝統技術の金箔(きんぱく)を貼り、フードプリントを施した製品も同時に製造し、新しいUAE土産として販売する。
ドバイで販売予定の商品(案)(ジェトロ撮影)
UAEではドバイを中心に観光客が年々増加しており、2024年にドバイを訪問した国外の観光客数は1,872万人と、ドバイ人口(約382万人)の約4倍にも上った。ドバイ国際空港は今後、年間の受け入れ可能旅客数の最大2億6,000万人を見込む新国際空港に移転し(2024年5月2日記事参照)、さらなる旅客を受け入れる。ディズニーランドの開園を2028年に控えるアブダビ首長国や、カジノが2027年にオープンするラスアルハイマ首長国(2024年5月8日記事参照)なども、観光業を重要産業と位置づけており、観光市場拡大の継続が見込まれる中、土産物への需要増加を見越しての進出となった。
(吉村優美子)
(アラブ首長国連邦、日本)
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