ツルハドラッグ、ホーチミン市にベトナム1号店オープン
(ベトナム)
ホーチミン発
2025年08月07日
ドラッグストア大手のツルハホールディングス(本社:札幌市東区、ツルハHD)は7月18日、ベトナムの合弁会社を通じて、ホーチミン市内にベトナム1号店をオープンした。店舗は路面店で、商業施設「ビンコムセンター・ドンコイ」に隣接するエリアに位置する。
ツルハHDは日本国内で2,662店舗のドラッグストアを運営する(6月30日現在)。海外進出はタイに続いて2カ国目だ。タイでは首都バンコクなどで合計24店舗を構えている。ツルハHDの鶴羽順社長は統合報告書2025で「イオンおよびウエルシアホールディングスとの資本業務提携の締結により、日本最大のドラッグストア連合体となるだけでなく、アジアNo.1のグローバルドラッグストアチェーンを目指す」と述べており、今回のベトナム初出店となった。
店舗の運営はツルハドラッグストアベトナムが担う。同社はツルハHDとベトナムのパートナー企業ホンゴック社(衣料品の生産、販売、輸出)と、ホンダン・サービス・トレーディング社(食品、栄養補助食品、医療用品・医療機器の輸入販売など)の3社による共同出資で設立された合弁会社だ。
2階建て店舗のうち1階は医薬品をはじめ、サプリメント系や自然に由来する健康食品、スキンケア用品やメーク用品などの化粧品が充実している。2階では海外で人気のある日本の菓子や日系・韓国系のインスタントラーメン、パックご飯などの食品類、シャンプーやリンスといったバス用品から洗濯洗剤、掃除用品まで幅広い日用品がそろう。また、ツルハHDのプライベートブランド(PB)商品のフェーシャルペーパーや食品用ラップなども取り扱っている。ツルハドラッグストアベトナムの矢野大輔社長によると、今後はPB商品の取り扱いを増やしていく方針だという。ベトナム国内でも複数店舗を展開する計画で、タイではショッピングモール内への出店が多いのに対し、ベトナムでは商習慣やバイク利用者の多さを考慮し、当面は路面店を増やしていく計画だ(7月18日ジェトロのヒアリング)。
店舗の外観(ジェトロ撮影)
開店初日の店内(ジェトロ撮影)
(小林真龍)
(ベトナム)
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