ベネズエラ国内の市長選、カラカス主要市で野党勝利
(ベネズエラ)
ボゴタ発
2025年08月01日
ベネズエラで7月27日に市長選挙と市議会議員選挙が実施され、市長335人、市議会議員2,471人が選出された。任期は4年間。報道によると、投票率は44%超で、投票期間中に暴動などは発生していない。市長選では、首都カラカスのチャカオ市、バルタ市、エル・アティジョ市で野党が勝利したが、全体では335市長選のうち304が最大与党・統一社会党(PSUV)の勝利だった。5月25日に行われた州知事選挙でも、24州のうち首都を含む23州で与党が勝利している。
選挙管理委員会(CNE)による選挙結果の発表はYouTubeなどで確認できるものの、ウェブサイトはアクセス不可の状態が続いている。
今回の選挙では、投票率の低さが問題視されている。特に若年層の関心が薄く、「2024年の大統領選では若者の間でも選挙への関心が高かったが、今回は対照的に若年層の投票率が非常に低い」と、ベネズエラ大学センターのミゲル・アンヘル・スアレス会長は述べた。「ベネズエラ国民は選挙を通じて政治体制を変革できるという希望を失っている」と、隣国コロンビアのロサリオ大学のベネズエラ研究家、ロナル・ロドリゲス教授は指摘している。
チャカオ市内での選挙キャンペーン(ジェトロ撮影)
投票を促すチラシ(ジェトロ撮影)
(マガリ・ヨネクラ、中山泰弘)
(ベネズエラ)
ビジネス短信 39e04b2d10e2684e