国際交流基金、国際巡回展「日本の現代Omocha展」で日本のおもちゃを発信へ
(日本)
デジタルマーケティング部コンテンツ課
2025年08月18日
独立行政法人国際交流基金は8月5日、海外巡回展のために新規制作された「OMOCHA 日本の現代おもちゃ」展の関係者向け見学会を国際交流基金本部にて開催した。海外巡回展は、日本の美術や文化を海外へ紹介する活動の一環として継続して行われ、約15の展覧会セットが常時巡回している。
本展覧会は日本のおもちゃ文化の魅力を世界に広く紹介することを目的としており、「日本発のキャラクターおもちゃ」、「憧れ・癒し・Kawaiiおもちゃ」、「高度な技術から生まれる変形おもちゃ」といった日本ならではの文化的特質に基づいた7つのカテゴリに分類して展示する。
本巡回展に特別協力した日本玩具文化財団の佐藤豊彦理事長は、「日本のおもちゃは多様性と品質の高さが強みで世界でも人気を博しているが、一部の製品については日本発であることが海外の消費者に認知されていないという課題もある。本展示会では海外巡回時にもOMOCHAを冠することにより、MANGAやKARAOKEのように「OMOCHA」という言葉を世界に広めるきっかけとしたい」と述べた。
見学会の様子(ジェトロ撮影)
見学に来ていた、本巡回展で複数の製品が展示されているタカラトミーの北村晃男氏は、「弊社のベイブレードは世界80以上の国と地域に展開しており、近年は国内外におけるキダルト(注)文化の広がりにより、子供から大人まで幅広い年齢層の方に楽しんでいただいている。また、玩具の販売にとどまらず、アニメや漫画、イベントなどを組み合わせた複合的な展開をしている10月には世界大会を実施する予定」と述べた。
展示の様子(ジェトロ撮影)
本巡回展は今後、2025年11月から東南アジアを中心に巡回予定で、第1回はハノイ(ベトナム)、第2回はフエ(ベトナム)で開催予定。
(注)キッド(子供)アダルト(大人)を組み合わせた造語で、遊び心のある大人のこと。
(古川喜一)
(日本)
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