2025年の中間選挙は右派連合とペロン主義の対決に
(アルゼンチン)
ブエノスアイレス発
2025年08月13日
アルゼンチンで2025年10月26日に実施される国会議員中間選挙の、選挙連合の選挙管理委員会への届け出期限を8月7日に迎えた。中間選挙は、主に与党・自由前進(LLA)を中心とした右派連合と、正義党(ペロン党)キルチネル派を中心としたペロン主義の2つの選挙連合による対決になりそうだ。
中間選挙では、上院72議席の3分の1の24議席、下院257議席の約半数の127議席が改選される。
LLAの選挙戦略を担うカリーナ・ミレイ大統領府総合庁長官と共和国提案(PRO)を率いるマウリシオ・マクリ元大統領はそれぞれ自身のSNSを通じて、ブエノスアイレス自治市を中心に、いくつかの州において選挙連合を組むことで双方が合意したと発表した。複数のメディアによると、両党はブエノスアイレス自治市のほかに、ブエノスアイレス州、コルドバ州、ラ・パンパ州、リオ・ネグロ州、ティエラ・デル・フエゴ州、ミシオネス州、トゥクマン州で選挙連合を組む。これらの州で両党は、候補者名簿を一本化する。
複数のメディアによると、LLAは、PROと選挙連合を組まない州、具体的にはメンドサ州、チャコ州、エントレ・リオス州、サン・ルイス州の各州知事とも個別に選挙連合を組むことで合意した。よってLLAは、23州1自治市のうち11州1自治市において連合を組んで選挙に臨む。
LLAとPROの右派連合の対抗軸になるのが、急進的な左派勢力である正義党キルチネル派を中心としたペロン主義勢力で、有罪判決を受けて自宅収監されているクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル前副大統領・元大統領、ブエノスアイレス州知事のアクセル・キシロフ氏、前政権で経済相を務めたセルヒオ・マッサ氏が率いるグループなどが選挙連合を形成した。13州1自治市で連合を組んで臨む。
その他、ペロン主義でもキルチネル派と距離を置くコルドバ州のマルティン・ジャルジョラ知事など、ミレイ政権の緊縮財政に反対し、各州の利益を代表するコルドバ州、サンタ・フェ州、チュブット州、サンタ・クルス州、フフイ州の知事は第3の極となる選挙連合を形成した。
今後の国政選挙の主要日程は、8月17日が候補者名簿の選挙管理委員会への提出期限、8月27日から10月24日までが選挙運動期間、10月26日が投票日となっている。なお、9月7日にはブエノスアイレス州で地方選挙が実施されるが、全人口の約4割が集中し、ペロン主義キルチネル派の重要拠点である同州での選挙結果は、10月の国政選挙の結果を占う上で重要とされている。
(西澤裕介)
(アルゼンチン)
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