名古屋市長が訪印、インド・名古屋間のさらなる経済関係の深化に期待

(インド)

ベンガルール発

2025年08月22日

名古屋市の広沢一郎市長をトップとする一行が、8月11~13日にインドを訪問した。訪問団は名古屋市に加え、中部経済連合会、東海国立大学機構、名古屋市立大学、中部国際空港などを含む総勢20人で構成された。

一行は、ベンガルール市役所、カルナータカ州政府、トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)、インド工業連盟(CII)、全国ソフトウエアサービス産業協会(NASSCOM)、ベンガルール国際空港などを訪問し、ベンガルール市役所、カルナータカ州政府、NASSCOMの各3機関とは、将来的な経済交流の促進に関する共同声明を締結した。

今回の訪問団には中部国際空港も含まれており、ベンガルール国際空港の訪問に加え、デリーではエアポートセールス(注)も行われ、将来的な名古屋市とインドを結ぶ直行便就航に関する意見交換も行われた。

今回の訪印に関し、名古屋市経済局産業立地交流課の中河智博課長は「ベンガルールはIT産業の集積地として世界的に注目されている地域だが、すでに数多くの名古屋圏の企業の進出が進んでおり、さらなる交流を見据え訪問を決定した。今回の訪印にあたり名古屋市だけでなく、産学官の各団体がチームになり訪問団を組成した。今後は日印相互の企業間交流に加え、インドの高度人材が名古屋圏での就労を選択できる環境づくりなどでも連携しながら取り組んでいきたい」と語り、インドと名古屋市のビジネス関係のさらなる強化について期待を示した。

写真 NASSCOMでの共同声明締結の様子(右が広沢一郎市長)(ジェトロ撮影)

NASSCOMでの共同声明締結の様子(右が広沢一郎市長)(ジェトロ撮影)

(注)空港や自治体が、航空会社に対し航空路線の開設を働きかけるマーケティングやプロモーションなどの活動。

(水谷俊博)

(インド)

ビジネス短信 11e3243875b74f1b