タイ商務省、電子廃棄物の輸入禁止を拡大

(タイ)

バンコク発

2025年07月07日

タイ商務省は6月23日、電子廃棄物(e-waste)を輸入禁止品に指定する告示を官報PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で公表した。翌24日に施行された。商務省は2020年に電子廃棄物428品目を輸入禁止品目に指定していたが、今回の告示で対象が463品目に拡大された。今回の告示において、電子廃棄物は「電気・電子機器の部品またはスクラップ」と定義される。主な追加品目は次のとおり。

  • 電気コンデンサや電池、水銀スイッチ、ブラウン管のガラスくず、その他の活性ガラスなどの部品を組み込んだ電気・電子機器の部品またはスクラップ(発電機由来のスクラップを除く)。
  • プリント基板(PCB)を含むコンデンサ、またはカドミウムや水銀、鉛、ポリ塩化ビフェニルで汚染されたコンデンサ。これらは、有害物質法に基づく工業省告示(2013年)で発表された「有害物質リスト」(第5.2号第2.18表)で化学廃棄物に指定されている。

輸入が禁止される電子廃棄物は、関税分類(HSコード)上の84類(機械類)と85類(電気・電子機器類)に該当する製品が対象となる。HSコード上の統計細分下3桁が899で区別される。

(藪恭兵、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ)

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