ジェトロ、国内輸出商社との商談会を開催

(日本、世界)

海外展開支援部中堅中小企業課

2025年07月28日

ジェトロは624日、新たな海外展開に取り組む中堅・中小企業を支援するため、「国内輸出商社商談会」をジェトロ本部(東京)で開催した。生活用品、文具、化粧品、機械、部品などを取り扱う国内事業者の海外展開支援を目的に、対面形式で国内輸出商社との商談が51件行われた。輸出未経験の企業による成約見込み案件も創出された。

本商談会には、海外に販路を持つ国内の輸出商社11社と、海外販路拡大を目指す41社の国内事業者が18都道府県から参加した。ジェトロのオンラインカタログサイト「Japan Street」上で作成した商談会特設ページの情報を基に、商社側が事前に企業・商品を選定し、マッチングを行った。事業者は、絵画のように見える一輪挿しフレーム、シリコン素材で腕に巻いて使用できるメモ、和紙100%の靴下、葉巻カットはさみなど、特徴ある商品をアピールした。

輸出商談会に初めて参加した101(本社:鳥取県)は、鳥取の砂丘地で栽培されたラベンダーを使ったサロンクオリティのヘアケア商品を販売する中小企業だ。同社は輸出未経験企業であり、海外への販路開拓に挑戦するため、この商談会に参加した。同社はバイヤーとの商談を通して、「海外の具体的な商習慣や販売戦略をご教示いただいた」という。

写真 101と大山の商談の様子(ジェトロ撮影)

101と大山の商談の様子(ジェトロ撮影)

バイヤーとして参加した大山(本社:東京都)は、東南アジア・北米・オセアニアなど15カ国・地域へ化粧品、化粧雑貨、日用雑貨などを輸出する商社だ。商談会では「品質が良さそうな新規商品を見つけることができた」といい、今後の成果への期待がうかがえる。

ほかにも参加した国内事業者からは、「海外への販路開拓を考えていたが、実績も人脈もない当社にとって、その両方が一度に手に入る機会となった」「自社商品の需要が現地で期待できることが分かった」「海外向けに好まれる商品のポイントを知ることができた」など、今後の販路拡大に対する意欲的な声が寄せられた。

(一ノ瀨友暉)

(日本、世界)

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