ジェトロとレストラン匠、キッコーマンと日本料理教室を開催
(バングラデシュ、日本)
ダッカ発
2025年07月01日
ジェトロと日本食レストラン「匠-TAKUMI」は6月19日、キッコーマンと共催してバングラデシュで、在留邦人の家庭で働く同国人を対象に、同社のハラールしょうゆを使った日本料理教室を開催した。
バングラデシュでは、日本料理のほか、しょうゆを使う中華料理や韓国料理が食べられている。こうした中、キッコーマンはバングラデシュ市場向けにハラールしょうゆを開発し、2025年3月から流通している。
料理教室には、バングラデシュ人21人が参加した。匠のシェフが講師を務め、ハラールしょうゆを使った唐揚げや照り焼きチキン、オクラのあえ物の調理実習を行った。参加者への事後アンケートによると、調理した3品を試食した結果、「照り焼きチキンが最もおいしくできた」との回答が18件あり、バングラデシュ人の嗜好(しこう)に合う日本料理であることが分かった。
匠のシェフによるレシピの解説(ジェトロ撮影)
ハラールしょうゆについては、「おいしい」が11件、「香りが良い」が13件で、「他のバングラデシュ人に勧めたい」が14件だった。「スーパーマーケットだけではなく、ローカル市場でも販売してほしい」というコメントもあった。料理教室の開催については、「匠のシェフから分かりやすく学べる」「新しい食材を知る良い機会」「作れる日本食の幅が広がることから、次回も実施してほしい」という声が上がった。
キッコーマンでバングラデシュ市場を担当する倉地秀行氏は「今後は日本料理に加え、現地の食材や料理にも本醸造のハラールしょうゆを提案することで、食文化の国際交流を図り、バングラデシュの食文化との融合を実現していきたい」と語った。
(箕浦智崇)
(バングラデシュ、日本)
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