インドの鉱工業生産指数、4月は前年同月比2.6%上昇、5月は暫定1.2%上昇

(インド)

調査部アジア大洋州課

2025年07月18日

インド統計・計画実施省(MOSPI)は鉱工業生産指数(IIP、注1)について、2025年4月は前年同月比2.7%上昇の152.0(暫定値、その後2.6%上昇の151.8に修正)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます5月は1.2%上昇の156.6(暫定値)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますと発表した(添付資料図参照、公表日:5月28日、6月30日)。主な分野・業種別では、4月は鉱業が130.6(前年同月比0.2%低下)、製造業が149.5(3.4%上昇)、電力が214.4(1.1%上昇)。5月は鉱業が136.3(0.1%低下)、製造業が154.3(2.6%上昇)、電力が216.0(5.8%低下)だった。

4月は、加工・製造業の主要品目でインド標準産業分類(注2)の上位2桁で分類した23品目のうち16品目で、前年同月比での上昇が見られた。特に、卑金属生産(前年同月比4.9%上昇)、輸送機器(トレーラーおよび中型トレーラーを含む)生産(15.4%上昇)、機械および装置生産(17.0%上昇)などが貢献した。

5月は、前述の条件で分類した23品目のうち13品目で前年同月比での上昇が見られた。特に、卑金属生産(前年同月6.4%上昇)、機械および装置生産(11.8%上昇)、非金属鉱物製品生産(6.9%上昇)などが貢献した。

(注1)2011/2012年度(2011年4月~2012年3月)の生産量を標準(100)として算出される。

(注2)インド標準産業分類とは、国連の定める国際標準産業分類を基に、インド統計・計画実施省が開発した産業分類のこと。

(深津佑野)

(インド)

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