広東省深セン市で日本調味料使用のクッキング体験教室を開催

(中国)

広州発

2025年07月03日

ジェトロは6月21日に、中国の高級スーパーマーケット「Ole’」深業上城店のオープンキッチンにおいて、日本調味料の使い方を紹介するクッキング体験教室を開催した。同イベントは日本調味料を現地の家庭料理に取り入れてもらうことを目的に、Ole'と連携して実施されたもので、参加者はOle’のV2、V3級に該当する上位会員の8組。講師は日本食普及の親善大使として活動する日本食シェフの殿山満男氏が務め、日本調味料の魅力や使い方について、調理実演を交えながら丁寧に解説を行った。調味料の選び方、使うタイミング、味のバランスの整え方などが、具体的に紹介された。会場では日本語による説明が行われ、中国語の通訳を交えることで、参加者にも分かりやすく配慮された構成となった。

今回のイベントでは、日本調味料のごまドレッシング、焼肉たれ、柚子(ゆず)味のめんつゆ、味噌(みそ)、わさび、および日本食材のそばや味噌汁の具、納豆、アイスクリームなどを使用し、サラダ、焼肉、冷やしそば、揚げ納豆、味噌汁、デザートの6品を提供した。

肉やそば、サラダ用の野菜などは事前に人数分の食材が準備されており、参加者自身が一部の調理工程を体験するような形式で進行した。

また、参加者に対して満足度や人気の料理・調味料、購入意向に関するアンケートを実施し、フィードバックを収集した。最も人気の高かった料理は焼肉で、味噌汁やデザートも好評だった。調味料では、ごまドレッシングの人気が高く、味のバランスが良く使いやすいと評価された。また、柚子味のめんつゆも高評価を得た。今後購入したい調味料としては、ドレッシングと焼肉のたれが最も多く選ばれた。

参加者からは「本格的な日本の味噌汁は、味噌を丁寧にこして作ることを初めて知った。そのような細かい点は、家で調理する際はあまり気にしなかった」とのコメントがあった。イベント最後には、学びの成果として参加者へ受講証明書が配布された。

ジェトロでは、今後もこのような実演や試食を通じた体験型のイベントを継続的に実施し、日本の調味料や食材の魅力を広く発信していく予定だ。

写真 イベントの様子(ジェトロ撮影)

イベントの様子(ジェトロ撮影)

(黄君)

(中国)

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