ブルガリアでアニベンチャー・コミコン開催、ジェトロ初出展

(ブルガリア、日本)

ブカレスト発

2025年07月14日

ブルガリアの首都ソフィアの大型展示会場インター・エキスポ・センターで7月5~6日、ポップカルチャーイベント「アニベンチャー・コミコン(Aniventure Comic Con)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が開催された。アニメや漫画、ゲーム、コミック、コスプレなど幅広いポップカルチャーが集結したほか、人気映画俳優をゲストに招いたパネルディスカッションやサイン会が行われた。

会場では、ファンが参加できるコスプレコンテストやアートワークショップ、eスポーツ大会、ゲーム体験ブースなどが設けられた。同イベントは世界のポップカルチャーのトッププレーヤーと、国内で成長著しいアニメーション業界のコンテンツ制作者や地元のアーティストを結びつける貴重な交流の場となった。

出展企業には、同国で漫画の輸入・翻訳を手がけるプロブック、アニメ系グッズを扱うアニメ・マグやトモダチBG、ゲーム関連では任天堂ブルガリアや、日本文化関連イベントを運営するナカマなどが参加した。これらの企業は欧州拠点を通じて日本のコンテンツのブルガリア語翻訳権を取得しているが、同時に、日本のコンテンツ関連企業と直接会ってビジネスの可能性を探ることにも強い関心を示している。

写真 漫画・アニメ関連グッズの物販(ジェトロ撮影)

漫画・アニメ関連グッズの物販(ジェトロ撮影)

今回が初出展となったジェトロは日本政府観光局(JNTO)と連携し、スイーツと日本酒のPR・マーケティングブースを設置した。多くの来場者がコスプレ姿でブースを訪れ、商品の原材料や提供方法、購入場所に関する具体的な質問を多く寄せるなど、日本の食文化への高い関心と好意的な反応が見られた。

写真 スイーツと日本酒のPRブース(ジェトロ撮影)

スイーツと日本酒のPRブース(ジェトロ撮影)

今回の来場者数は2日間で2万7,000人を超え、同会場での過去最高記録を更新した。2023年の約1万人、2024年の約2万5,000人と、規模を年々拡大しており、かつてのニッチなアニメファン向けイベントから、今やブルガリア最大級のポップカルチャーイベントへと進化していることが明らかとなった。

(アリーナ・フタディエフ、本吉美友)

(ブルガリア、日本)

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