社会や意識の変化に伴い公的統計調査に新たな項目、チリ「多様性」、ペルー「ペット飼育」を追加

(チリ、ペルー)

リマ発

2025年07月14日

チリ統計局(INE)は7月11日にプレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを行い、同日から性・ジェンダーの多様性に関する調査を実施することを発表した。同テーマに関する統計を作成するのは初めてとなる。

調査対象は14歳以上のチリ在住者で、性・ジェンダーの多様性に加え、家族、公的支援の利用状況、健康、教育、就業などについても回答を求める。調査への参加は義務化せず、専用ウェブサイトを用いて調査を実施することで、回答者のプライバシーは保護されるとしている。

他方、ペルー国家統計情報庁(INEI)は6月24日のプレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで、7月の全国世帯調査から、家庭でのペット飼育に関する項目を新たに加えることを発表した。ペルーでは、新型コロナウイルス禍の行動制限をきっかけに、ペットの飼育に注目が集まり、特に犬の人気が高い。

2024年にINEIが実施した別の調査では、全世帯の51.7%が犬を1匹以上飼育していることが明らかになった。今後は、犬以外の動物も含めた飼育状況や関連支出を継続的に調査し、ペット事情を把握するとともに、人や動物の感染症予防など、公衆衛生政策の検討にも活用されるとしている。

(石田達也)

(チリ、ペルー)

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