北京市で第12回アニメーション北京が開催
(中国)
北京発
2025年07月30日
北京市の北人亦創国際会展中心で7月18日から20日の3日間、「第12回アニメーション北京」(注)が開催された。同展示会主催者の北京市文化旅游局によると、出展社数は182社、来場者数は3日間の合計で約4万4,330人だった。
ジェトロは同展示会に初めて広報ブースを出展し、オンラインプラットフォームのジャパンストリートや、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)などの広報活動を行った。
中国で日本のアニメコンテンツに関する関心は高く、7月19日と20日に行われた日本の声優や漫画家によるトークショーには、イベント開始前から多くの来場者が列を作り、満員のにぎわいを見せた。また、中国の人気ゲームのブースでは、限定グッズ購入を目的に多くの来場者が並び、準備した商品が初日で完売するなど、中国のコンテンツ産業の勢いを感じさせた。
市場調査などを行う機関の中研普華産業研究院によると、中国のアニメ・漫画産業の市場規模は、2020年から2024年までの年平均成長率18.6%となり、同産業の市場規模は2024年には3,120億元(6兆5,520億円、1元=約21円)に達したとされている。
(注)北京市の説明によると、「アニメーション北京」は、アニメやゲームのインタラクティブな体験型展覧会、映画、アニメ、ゲームの著作権取引会、「国潮」(中国産ブランドを重視するトレンド)アートフェスティバルの開催を通じて、アニメやゲームの愛好家向けに、インタラクティブな交流プラットフォームを提供し、業界関係機関向けに、展示や取引、協力のプラットフォームを構築し、より広範なアニメ関連消費層向けに、「アニメ+」消費プラットフォームを構築することを目的としている展示会。
(山本諭)
(中国)
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