第1四半期GDPは前年同期比4.9%成長、農業が好調
(ケニア)
ナイロビ発
2025年07月17日
ケニア国家統計局(KNBS)は7月3日、ケニアの2025年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率を前年同期比4.9%と発表した。それぞれ差はあるものの、すべてのセクターでプラス成長となった。農林水産業(6.0%増)、情報通信(5.8%増)、卸・小売業(5.4%増)、不動産(5.3%増)、金融・保険(5.1%増)が牽引した。また、前年は不振が続いた鉱業が10.0%増に回復し、建設も3.0%増だった。
農業は好天に恵まれて、前年同期の5.6%増から6.0%増に成長が加速した。牛乳やサトウキビの生産量やコーヒーの輸出量が増加したほか、海外における切り花や野菜の需要回復がプラスに働いた。しかし、茶の生産量は前年同期比18.9%減となる13万6,900トンにとどまった。製造業は2.1%成長にとどまった。製造業のうち、食品加工のセグメントではコーヒーオークションや牛乳製造、製糖やソフトドリンク生産などが、非食品ではセメント生産、自動車組み立て、メッキ板生産などが伸びて成長を牽引した。
(佐藤丈治)
(ケニア)
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