日本の対エチオピア貿易、2024年は輸出入ともに前年比1割増

(エチオピア、日本)

アディスアベバ発

2025年07月11日

日本の財務省貿易統計に基づくグローバル・トレード・アトラスによると、2024年の日本の対エチオピア貿易(通関ベース)は、輸出が前年比11.7%増の5,169万ドル、輸入が14.2%増の1億2,997万ドルとなり、ともに2年ぶりの増加に転じた。貿易収支は日本の7年連続の入超となった(添付資料表参照)。

日本からエチオピアへの輸出では、貨物自動車が前年比2倍超の1,451万ドルと大幅に増加し、全体の28.1%を占めた。バイクも39.6%増の573万ドル、乗用車も32.1%増の546万ドルと、自動車関連品目が軒並み好調だった。また、鉱物処理機械が新たに上位にランクインした。診断用試薬も15.8%増の109万ドルと成長を続けている一方、前年は大幅増だった殺虫剤は74.4%減となった。

エチオピアからの輸入では、コーヒー豆が前年比14.6%増の1億582万ドルと増加し、全体の81.4%を占めた。単価は下がったものの、輸入量が約3割増となったことで増額となった。コーヒー以外の品目ではゴマが1,686万ドルと79.5%増加した。一方、植物の葉・枝(カットフラワー用)は40.1%減、花きも24.4%減と、園芸関連品目は減少した。

(石川晶一)

(エチオピア、日本)

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