2025年上半期のドイツ国内乗用車新規登録台数、BEVとPHEVが好調
(ドイツ)
ミュンヘン発
2025年07月17日
ドイツ連邦自動車局(KBA)は7月3日、2025年上半期(1~6月)の国内乗用車新規登録台数は140万2,789台(前年同期比4.7%減)と発表した。
上半期の国内乗用車新規登録台数を燃料別にみると、特にバッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)が好調だった。BEVが24万8,726台(前年同期比35.1%増)と増加した。全体に占めるシェアは2023年1~6月の12.5%から17.7%に拡大した。PHEVも13万8,905台(55.1%増)と急増した。シェアは9.9%となり、前年同期比で3.8ポイント上がった。他方、ガソリン車は39万7,459台(27.8%減)と大幅に減少した。シェアは28.3%となった。ディーゼル車も振るわず、21万1,382台(23.2%減)だった。全体でのシェアは15.1%となった。
上半期の新規登録台数を主要ブランド別にみると、フォルクスワーゲン(VW)が28万5,998台(前年同期比1.1%減)と、全体でのシェア20.4%で最多だった。これに、メルセデス・ベンツ12万6,964台(0.1%増、シェア9.1%)、BMW11万9,084台(3.8%増、シェア8.5%)、シュコダ10万8,996台(4.6%増、シェア7.8%)、アウディ9万7,731台(6.2%減、シェア7.0%)などと続いた。日本メーカーでは、トヨタ自動車(レクサスを除く)3万9,521台(11.7%減、シェア2.8%)を筆頭に、マツダ2万287台(15.4%減、シェア1.4%)、日産自動車1万7,218台(4.6%増、シェア1.2%)、三菱自動車1万2,604台(24.7%減、シェア0.9%)、スズキ1万1,759台(5.8%減、シェア0.8%)などと続いた。
EVの社用車向け購入促進措置を導入
連邦参議院(上院)は2025年7月11日、「投資即時プログラム」法案を可決した。同プログラムの枠組みの中で、社用車としての電気自動車(EV)購入促進措置も導入する。2025年7月1日から2027年12月末までの間に、企業が社用車として新たなEVを購入すると、取得原価に基づいた償却が可能となる(価格上限は10万ユーロ)。取得年には75%を償却できる。
(クラウディア・トーディ)
(ドイツ)
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