6月のCPI上昇率、前年同月比13.9%

(エチオピア)

アディスアベバ発

2025年07月24日

エチオピア統計局(ESS)は7月18日、6月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比13.9%と発表した。

項目別の上昇率では、食料品・非アルコール飲料が11.7%だった。特に主要輸出品のコーヒーを含む非アルコール飲料(47.4%)が最も高い上昇率を示した。生活必需品の油脂類(29.2%)も高い水準を維持している。その他食品(18.8%)、砂糖・ジャム・蜂蜜・チョコレート(16.5%)は10%台後半の上昇率だった。野菜(14.9%)、果物(14.3%)、肉(12.0%)は10%台前半の上昇、乳製品・チーズ・卵(8.0%)は1桁台の上昇にとどまった。パン・穀物(0.0%)は横ばいだった。

非食料品の上昇率は17.3%で、特に交通(50.3%)が突出して高い上昇率を示した。

その他商品・サービス(19.8%)、住宅・水道・電気・ガス・その他燃料(18.4%)、レストラン・ホテル(17.2%)が10%台後半の上昇率だった。アルコール飲料・たばこ(13.9%)、衣類・履物(13.8%)、家具・家庭用品(13.7%)は10%台前半の上昇、教育(7.9%)、通信(6.5%)、健康(3.8%)は1桁台だった。

なお、エチオピア国立銀行(NBE、中央銀行)によると、外国為替相場は6月2日の1ドル=134.04ブルから、7月18日時点では1ドル=136.48ブルと、ブル安が徐々に進んでいる。

(石川晶一)

(エチオピア)

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