世界銀行、イラクとレバノン、シリアに合計13億ドル超の復興支援承認
(イラク、レバノン、シリア)
ドバイ発
2025年07月01日
世界銀行は6月25日、「イラク鉄道延伸・近代化プロジェクト(IREM)」のための9億3,000万ドルの融資を承認した。このプロジェクトは、イラク南部のウンム・カスル港から、中央部のバグダッドを抜けて、北部のモスルまでの1,000キロ超の鉄道インフラを改善し、移動時間の短縮や貨物輸送量の増加を目指すものだ。
世界銀行のプレスリリースによると、同プロジェクトによって、2037年までに国内貨物630万トン、海外との輸出入貨物110万トン、旅客285万人の輸送が可能になり、2040年までに年間2万1,900人の雇用が創出されると見込まれている。
また、同日、レバノンに対しては、公共インフラやライフラインの復旧を行うための「レバノン緊急支援プロジェクト(LEAP)」に2億5,000万ドルの融資、シリアに対して
は損傷した送電線や変電所の修復を行う「シリア電力緊急プロジェクト(SEEP)」に1億4,600万ドルの無償資金協力を通じた支援の提供を発表した。
(大野晃三、オマール・アル・シャメリ)
(イラク、レバノン、シリア)
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