日本酒とイタリア料理のペアリングイベント、ベンガルールで開催

(インド)

ベンガルール発

2025年07月09日

インドで日本産酒類の普及・拡大に取り組んでいるサケ・マム・インディア(Sake Mom India)は7月2日、日本酒とイタリア料理のペアリングイベント「A Culinary Journey of Italian Elegance and Japanese Craftsmanship(イタリアの優雅さと日本の職人技が織りなす料理の旅)」をインド南部ベンガルール市内のイタリアレストランで開催した。同イベントは日本産酒類の一層の輸出拡大を図るため、日本の国税庁が主催した。

当日はワインとの違いを体験するための食前酒を含め、6種類の日本酒がアンティパスト(前菜)、インサラータ(サラダ)、プリモ・ピアット(第1の皿)、セコンド・ピアット(第2の皿)、ドルチェ(デザート)と合わせるかたちでペアリングされた。

提供された6種類の日本酒は次のとおり。

(1)上撰(大谷酒造、鳥取県)

(2)スパークリング純米 TWILIGHT STAR(国稀酒造、北海道)

(3)華秋田(北鹿、秋田県)

(4)特別純米山田錦 原酒(辰馬本家酒造、兵庫県)

(5)TANAKA 1789 X CHARTIER BLEND 001(田中酒造店、宮城県)

(6)糖類無添加ゆずレモン酒(南部美人、岩手県)

イベントには日本酒を取り扱うインド国内の輸入業者やホテル、レストラン関係者を含め約20人が参加した。食事が提供されるタイミングに合わせ、サケ・マム・インディアの江岡美香代表がそれぞれの日本酒の特徴や、料理と合わせた味わい方などを紹介した。インド人参加者からは、「イタリア料理とのペアリングには懐疑的だったが、自信がついた」「苦味のある野菜と日本酒が非常に合う」など、多くの肯定的なコメントが寄せられた。

江岡代表は今回のイベントの狙いについて、「日本食以外とのペアリング、特にインド人の得意とするハーブ、ナッツ、オイル、チーズと日本酒の相性の良さを体感してもらい、進取の気性に富むインドの方にもっと日本酒を楽しんでほしい」と語り、将来的なインド国内の日本酒の普及に期待を寄せた。

写真 江岡氏が日本酒の特徴を説明(ジェトロ撮影)

江岡氏が日本酒の特徴を説明(ジェトロ撮影)

写真 料理と日本酒のぺアリング(ジェトロ撮影)

料理と日本酒のぺアリング(ジェトロ撮影)

(水谷俊博)

(インド)

ビジネス短信 18cffac0f345a434