現代自動車、2025年第2四半期の営業利益が15.8%減

(韓国)

ソウル発

2025年07月25日

現代自動車は7月24日、2025年第2四半期(4~6月)の業績(連結ベース)を発表した。売上高は前年同期比7.3%増の48兆2,870億ウォン(約4兆8,287億円、1ウォン=約0.1円)、営業利益は15.8%減の3兆6,020億ウォン、当期純利益は22.1%減の3兆2,500億ウォンだった(添付資料表1参照)。

2025年第2四半期の世界市場での販売台数は、前年同期比0.8%増の106万6,000台だった。内訳は、国内販売が1.5%増の18万9,000台、米国が3.3%増の26万2,000台、欧州が2.6%増の16万1,000台、インドが11.5%減の13万2,000台などとなった(添付資料表2参照)。

なお、2025年第2四半期のエコカー〔ハイブリッド車(HEV)、電気自動車(EV)など〕の販売台数は前年同期比36.4%増の26万2,000台だった。

現代自動車の2025年第2四半期の業績について、現代自動車および韓国の各メディアは、(1)国内の新型モデル販売開始の効果、米国での販売増加、エコカーの販売増加、ドル高・ウォン安による為替効果などにより、四半期ベースで史上最高の売上高を記録した、(2)しかし、米国の25%関税賦課(注)により、8,282億ウォンの営業損失を記録した、と増収減益の背景を説明した。

なお、現代自動車の関係者は今後の米国関税への対策について、「米国の25%の関税賦課を前提とすると、短期的には競合他社などの動向をみながら弾力的な価格戦略を推進するとともに、材料費・加工費の削減や部品調達先の変更を検討していく」とし、「中長期的には部品の現地調達率向上や、完成車の現地生産拡大なども綿密に検討していく」ことを明らかにした。

(注)7月24日時点で米韓関税交渉は終了しておらず、4月から25%の関税が韓国産自動車に賦課されている。

(李海昌)

(韓国)

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