輸出前適合性評価検査の厳格な実施を要請
(モザンビーク)
マプト発
2025年07月23日
モザンビーク国家経済活動庁(INAE)は6月27日付で、モザンビーク向け輸出製品に対する、適合性評価検査の厳格な実施を呼びかける注意喚起を発表した。適合性評価検査は輸出時の船積み前検査に当たり、2024年5月から実施されている(2024年7月8日記事参照)。
適合性評価は、モザンビーク品質標準局(INNOQ)を監督機関とし、INNOQから委託を受けた認証企業インターテックが出荷地において評価検査を実施する。INNOQとINAEはモザンビーク国内において、輸入品が制度にのっとった適合性評価を受けているか監視する役割を担っている。
モザンビークの関係当局は当初、輸出事業者に対する適合性評価制度導入の周知を最優先としていた。施行から1年以上が経過したタイミングでの注意喚起には、さらなる認知向上とともに、検査非実施の場合の罰則適用などを強化する狙いがあるものとみられる。インターテックも2025年7月1日に発表したプレスリリースにて、同社は制度にのっとり検査の実施と、有効な適合性評価証明書(CoC)の発行を実施しており、不順守の場合、INAEによる事業者への警告や罰金の請求、輸入製品の再輸出または廃棄が発生する可能性があると述べている。
ジェトロが7月4日にインターテックのウェブサイトで確認したところ、特設ページより、評価検査該当品目リスト
(英語版)や制度・手順などの概要資料
(英語版)が入手可能となっている。
手順概要資料によると、適合性評価検査の実施に際し、輸出事業者は証明請求書(RFC)、製品の見積書/請求書、製品説明書やデータシートなどをインターテックに提出し、書類審査、現品検査などが実施される。中古品を除き、FOB価格が2,000ドル未満の輸出品は適合性評価の対象外となる。書類準備を含め、CoC発行に至るまでは一定の日数を要するとみられるため、モザンビーク向け輸出を検討する際はインターテックへの事前確認などが推奨される。
(松永篤)
(モザンビーク)
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