米ボストン近郊でJapan Innovation Night開催、日本のバイオテックスタートアップ10社紹介
(米国、日本)
ニューヨーク発
2025年06月30日
ジェトロは6月18日、米国ボストン市で6月16~19日に開催されたバイオ分野で世界最大級のビジネスマッチングイベント「BIO International Convention 2025」に合わせ、日系バイオテックスタートアップの米国展開や日米エコシステム間の連携促進を目的とした交流イベント「Japan Innovation Night:Best in Biotech」を開催した。
同市近郊のケンブリッジ地域は著名な大学・研究機関、ライフサイエンス関連企業、スタートアップ支援機関などが集積する世界有数のバイオテックエコシステムを形成している。同地域の代表的なインキュベーション施設のケンブリッジ・イノベーション・センター(CIC)で開催した。イベントには現地のバイオテック関連の投資家や大学・研究機関関係者、起業家など、総勢408人が参加した。
イベント冒頭では、石破茂首相のビデオメッセージを放映し、創薬を含む医薬品産業について「わが国の科学技術力を生かせる重要な成長産業であり、今後の成長を担う基幹産業となるよう、創薬スタートアップへの支援を強力に推進している」と発表した。日系バイオテックスタートアップによるピッチセッションでは、再生医療や遺伝子治療などに基づく創薬を目指す10社が登壇し、自社製品・技術を紹介するとともに、共同研究などの連携を呼びかけた。さらに、東京科学大学の渡部俊也副学長が海外起業家などを支援する日本政府の取り組みなどについて紹介した。
参加者からは「石破首相の力強いメッセージもあり、世界の創薬エコシステムとの連携に向けた日本の力の入れ具合が伝わってきた」というコメントのほか、「今後の連携が見込めそうな参加者と交流できたという手応えを得た」との登壇者の声も聞かれた。
なお、ジェトロはBIO International Convention 2025にジャパンパビリオンを設置し、24社・団体の出展を支援した(2025年6月25日記事参照)。
石破首相のビデオメッセージの放映(ジェトロ撮影)
日本企業によるピッチセッション(ジェトロ撮影)
東京科学大学の渡部副学長による講演(ジェトロ撮影)
(奥修平)
(米国、日本)
ビジネス短信 fe6d54330c945741