江西省、海外商会との交流、企業視察など実施
(中国)
武漢発
2025年06月17日
中国国際貿易促進委員会の江西省委員会(江西省貿促会)は6月10日から12日にかけて、「『商匯 江西』境外工商界代表赣鄱行(江西省での海外商会との集い)」を開催した。江西省貿促会、同省内の各市政府、企業との交流会と、その後の企業視察も、省内3つのコース(1.九江市、2.景徳鎮市、3.吉安市)に分かれて行われた。ジェトロでは、江西省貿促会の要請を受け、武漢日本商工会会員企業に参加募集を行い、会員企業5社が参加した。
ジェトロも吉安市での交流会と企業視察に、日本企業4社とともに参加した。11日午前の交流会では、吉安市の鄭権副市長、中国国際貿易促進委員会吉安市委員会の載祥生会長が吉安市の概況などについて説明を行った。この中で鄭副市長は「吉安市は地理的に広東省に近く、広東省をはじめとする沿岸部から電子情報産業などの移転があり、こうした産業が集積している」「市内に日系企業は約20社あり、日本と貿易を行っている企業も100社近くで、貿易総額は2024年に21億元(約420億円、1元=約20円)に上る」と述べた。載会長は吉安市の産業の注力する分野として、電子情報、新材料、先進製造設備、バイオ医薬、緑色食品、新エネルギーなどを挙げた。この中で電子情報については、2026年までに営業収入の規模を3,000億元、新材料、先進製造設備、バイオ医薬については、それぞれ1,000億元を目標とすると述べた。
交流会後には現場視察として、江西住電電装(ワイヤーハーネス製造・日系企業)、江西大自然製薬(漢方などの医薬品製造・中国企業)、勝美達電機(吉安)(電子部品製造・日系企業)を訪問し、意見交換なども行った。
江西省貿促会の李菲秘書長によると、「今年(2025年)の11月には江西省都の南昌市で世界グリーン発展投資貿易博覧会を開催する予定だ。今後は今回のような海外商会との交流、視察イベントと博覧会を毎年交互に行っていきたい」「日本や韓国はじめ、各国からも参加を期待する」という。
交流会の様子(左)と企業視察(右)(ともにジェトロ撮影)
(高橋大輔)
(中国)
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