メキシコ最大級のポップカルチャーイベント「CCXP MX」開催
(メキシコ)
メキシコ発
2025年06月09日
メキシコ最大級のポップカルチャーイベント「コミックコン・エクスペリエンス・メキシコ2025(CCXP MX 2025)」が5月30日~6月1日、メキシコ市内で開催された。CCXPは2014年からブラジル・サンパウロ市で開催されているイベントで、メキシコでは前年に続く2回目の開催だった。
同イベントには、アニメ、漫画、コミック、映画、ゲームなどのコンテンツ関連企業約90社が出展した。日本から任天堂、アニプレックス、バンダイ、キヤノン、米国からはアマゾンプライム、ディズニー、パラマウント、ユニバーサルなどが参加し、ゲーム、新作アニメ・映画、自社製品、サービスなどのプロモーションブースを設けた。
多くの来場者を集めたCCXP MX 2025の様子(ジェトロ撮影)
日本発コンテンツに存在感
日本のコンテンツ関連では、ソニーグループのアニプレックスによるステージイベントに、同社米国法人ラテンアメリカ地域マネジャーのエドワード・アイアトン氏と、日本発コンテンツのメキシコ配給を手掛けるケン・メディア(KEM Media)代表のエリカ・ロドリゲス氏が登壇した。メキシコや中南米でアニメ産業が成長著しい状況を踏まえ、複数のアニメ作品のスペイン語吹き替え版制作や、アニメ「鬼滅の刃」のメキシコでの地上波テレビ放映について発表した。イベント最終日には、同アニメ主人公の声優を務めた花江夏樹氏が登壇し、ファンの注目を集めた(注)。
アニプレックスのステージイベントと「鬼滅の刃」ブース(ジェトロ撮影)
バンダイのブースでは、ガンダムのモビールスーツや新作たまごっちの展示に加え、フィギュアやキャラクターグッズのカプセルトイ「ガシャポン(GASHAPON)」販売ブースが人気を集めた。その他、メキシコの出版社カミテ(Editorial Kamite)やイタリアの出版社パニーニ(Panini)が漫画・コミックの販売ブースや、アニメキャラクターを用いた体験型ブースを設けていた。
このイベントでは、全体の約4分の1程度がアニメ・漫画関連の展示・ステージイベントで、ブースでの関連グッズ販売やキャラクターのコスプレをした来場者も多く見られるなど、メキシコで日本コンテンツの存在感が高まっている。
バンダイのガシャポンブース(ジェトロ撮影)
(注)メキシコでのアニメ「鬼滅の刃」の人気については、2021年4月26日記事、2023年3月22日記事を参照。
(南智恵美、深澤竜太)
(メキシコ)
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