「食のオスカー」JBFアワード、ファイナリストにはミネソタ州の日本食普及親善大使の古川氏も
(米国)
シカゴ発
2025年06月19日
米国の料理界の発展を目的とした財団ジェームズ・ビアード・ファウンデーション(JBF、注)は6月16日、シカゴ市内のリリック・オペラハウスで、JBFアワードを発表した。JBFアワードは、JBFが独立系レストランの卓越したシェフなどを地域や部門ごとに毎年表彰するもので、「食のオスカー」とも呼ばれている。
米中西部でただ1人の日本食普及の親善大使であるミネソタ州の古川茂幸氏(2023年12月14日記事参照)が「ベストシェフ・ミッドウェスト」のファイナリスト5人のうちの1人にノミネートされたが、惜しくも受賞とはならなかった。数多くのレストランの中からJBFアワードファイナリストにノミネートされることは快挙であり、次回以降の受賞が期待される。古川氏は「日本食へのなじみが少ない中西部で本物の日本食を地道に訴求してきたかいがあった。アワードを受賞できるよう精進していきたい」と語った。
なお、日本生まれ・育ちのジュリア・モモセ氏が共同経営者を務めるシカゴのバー「クミコ」が「アウトスタンディング・バー」を受賞した。
(注)JBFは、著名なシェフのジェームズ・ビアード氏の名を冠して1986年に設立された財団で、現在は卓越した独立系レストランシェフに対する教育やトレーニングといった活動を行っている。
(冨樫達也)
(米国)
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